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ストーリーズのアンケート機能とは?ユーザー参加型の広告で売上アップ!

2019.11.19

コラム

ストーリーズのアンケート機能とは?ユーザー参加型の広告で売上アップ!

インスタグラムに24時間だけと期間限定で写真や動画を投稿出来るストーリーズが追加され早3年。今ではそのストーリーズに色々な新機能が追加されました。なかでも今回はインスタグラムをただ見るだけから、参加型に変えたアンケート機能について紹介します。

(画像は写真ACより)
ストーリーズで効率的に売上アップするには、アンケート機能?
2016年8月2日から新機能として追加されたインスタグラムのストーリーズ機能もすでに3周年。今やインスタグラムのユーザーの7割は、ストーリーズ機能を使用しています。ストーリーズは、当初画像や動画を24時間限定で投稿できる機能でしたが、現在ではアンケート(クイズ)機能やカウントダウン機能、チャット機能などぞくぞくと新機能が追加されています。では企業がストーリーズを使って商品を宣伝するには、どの機能を使えば効果的でしょうか?

カウントダウン機能は、商品の発売やイベント開催など何か日付の決まっている事の宣伝におすすめです。一方でアンケート機能は、いくつかの商品を一斉にリリースしたり、お客様との距離を縮めたりしたい時におすすめ。またアンケート機能を使うことで、お客様は自分がアンケートで選んだ商品を実際に見てみたい、試してみたいと思うようになります。

このストーリーズのアンケート機能を上手に利用して、マーケティングを行っている企業もいます。例えば、大手コーヒーショップ「スターバックスコーヒー」では、2種類の新作フラペチーノの写真とともに、『あなたはどっち派?』というクエスチョンを投稿したり、コスメブランドなら新作のリップを並べた画像とともに、『どの色が好き?』と投稿したりすることも。特にストーリーズを頻繁に使用しているのは、13歳から18歳なので、その世代をマーケティング対象にしている企業は、インスタグラムで画像や動画をただ投稿するよりも、ストーリーズ、そしてアンケート機能に力を入れることをおすすめします。

アンケート機能のメリット
ではインスタグラムのストーリーズにあるアンケート機能には、どのようなメリットがあるのでしょうか? 一番大きなメリットは、お客様と直接コミュニケーションが取れ、お客様の声を商品に反映できるということ。

前提として企業のストーリーズを見てくれているお客様は、もともとその企業のアカウントをフォローしてくれているので、その企業に興味があり、よく利用してくれる消費者でしょう。ですので、アンケート機能を通して、「どんな商品を消費者は求めているのか」を直接聞けると、新作の商品開発にその声を活かせ、お客様の満足度が上がり、売上も自然と上がるようになります。

消費者からの視点でみると、商品開発に携われたという気持ちになり、また自分の意見が生かされたのが商品に見られると、一層その商品に興味を持ちます。またスターバックスコーヒーのように新作ドリンクの投票をアンケートで取ると、その投票について家族や友達と盛り上がって、一緒に飲みに行ってみようとなります。アンケート機能は使い方によっては、企業がお客様からの生の声を聞くことができるツールにも、お客様自身が投稿を拡散してくれるツールにもなりえます。

またアンケートに参加すると、どれくらいの人が何にどれくらい投票してるのかをパーセンテージで見られるようになっているので、この点も身近な人たちと盛り上がれるポイントです。

ストーリーズ機能を利用しているのは、13〜18歳が多いと言いましたが、近年では娘がハマっているものにお母さんもハマるという現象もあるので、面白いストーリーズやアンケートを作ると、親子で情報共有してくれます。ですので、一概に「そこまで若い世代がターゲットの会社ではないからな」と切り捨てるのは、早いかもしれません。

(画像は写真ACより)
実際にストーリーズやアンケート機能で売上アップした企業
インスタグラムのストーリーズにあるアンケート機能は企業にとって、お客様との距離を縮めるいいツールではありますが、実はそれだけではありません。ストーリーズ機能やアンケート機能を効率よく使用することで、売上がアップすることもあります。

例えばECショップ作成サービス「Base」では、商品の製造過程をストーリーズであげたり、色のアンケートを取ったりしたことで、3年間でインスタグラムからショップのサイトにいった人が約9倍にまでアップしました。サイトにアクセスが増えることで、その分商品が消費者の目に届いているということなので、売上アップも期待できます。またこの会社は、商品の製造過程をストーリーズに載せ、消費者に見せることで、発売前から商品に興味を持ってもらえることに成功しています。

このようにしてストーリーズも、ただ発売間近の商品の写真や動画をあげるだけでなく、その過程を映したり、どのようにしてその商品が生まれたかなど商品の歴史について宣伝したりすると、お客様は愛着と興味が自然と湧いてきます。

例えばファッションブランド「Dior」も新作バッグ発売時に、バッグの図面から職人らしき人がバッグを丁寧に作っていく工程をストーリーズに載せました。そうしたことで、消費者は目の前にあるバッグをただのバッグではなく、「1つ1つ丁寧に作り上げられているバッグ」と認識し、一層興味をそそられるようになりました。

これからのインスタグラムは参加型へ
これまでインスタグラムは、写真や動画の投稿が基本の“発信型”で、コメント以外にその投稿を見た人との交流はありませんでした。しかしストーリーズ機能やアンケート機能の登場により、ただ見ていいねをするだけのプラットフォームから投稿した人と会話ができたり、投票に参加できたりと、“発信型”から“参加型”になっていきました。参加型になったことで、消費者も企業や商品との距離を近く感じられますし、なによりも投稿を見ているだけよりも、アンケートなどに参加するほうが楽しいです。

ストーリーズ機能のみならず、海外のインスタグラムでは、商品をタップしてサイトに飛ばなくてもその場でお支払いが出来るチェックアウト機能があり、消費者は気に入った商品を買いやすくなっています。この機能は今後日本でも追加されるかもしれません。また現在は企業アカウントのみで使用できるショッピングタグをクリエイターでも使えるように検討中とのこと。

これからもインスタグラムには、いろいろな機能が追加され、どんどんオンラインショッピングがされやすくなっていきます。企業はこれらの機能をうまく活用して、消費者にどこまで商品を身近に感じてもらえるか、実際に試してみようと思うまで興味を持ってもらえるかがカギになります。

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